パートナーと協力して子育てするってなんで大切なのか独身非リア女子大生ながらわかってきた(と思うたぶん)
何回いうねんってかんじですけど、私は今デンマークの共働き子育て家庭で、一緒に暮らさせていただきながら、デンマークの暮らしのリアルを体験しています。
実は、こうして共働き家庭で子育てサポートをするのは初めてではなく、
スリール株式会社のワーク・ライフ・インターンを大学1年生から約一年間とインターンシップの運営のスタッフを半年間やっていました。
「どんなインターンなの?」というのを説明するととても長くなってしまうので簡単にいうと、
「大学生が共働き家庭の子育てを体験することで、将来のライフイベントも含めたキャリア設計を促す」ものというかんじです◎
大学生が2人1組のペアで1つの家庭に入り、4ヶ月間じっくり家庭のリアルを体験するというもの。
インターン時代にもいろいろと子どもとの関わり方に悩むことは多々あり、
気持ちが安定せず人にちょっと攻撃的になってしまったり、ゲームに熱中しすぎてしまう子もいたり、様々だったのですが、
それ以上に楽しい思い出がたくさんあり、本当に本当にやってよかったなと思っているインターンです。
同じように、今デンマークで子育てサポートをしていて、サポート内容もお子さんのお迎え、宿題お手伝い、一緒に遊ぶ、たまにねかしつけまでとだいたい変わらないもの。
ただ、私の気持ちとして、本当に本当に全く違うことに、すごく驚いたんです。
というのも、子どもと私で過ごす時間は私一人で考えて、行動していかなきゃいけないこと。
スリール時代は、子どもといるときは必ず2人で入っていて、それはお子さんの安全を担保するためでもあり、インターン生が異なる価値観を知ることで成長できるように、という意味が込められていました。
今、一人で子どもと過ごす中で、2人で入ることにはもう一つ意味があったとすごく感じていて、
同じ状況で、同じ立場で、同じ子どもの行動や言動に対処する人が自分の他にいるということがすごく助けになっていたのだなと。
悩んだ時とか、つらいときに同じことを共有できる人がいるというのは本当に心が強くなるし、不安がどっかに吹き飛ぶ気がするんですよね。
例えば、ホストファミリーのママが出張に行っていらっしゃった時、
2人のお子さんのお迎えと上の子の習い事への送迎、夕食当番が重なることが何度かあって、
その時は自分としてもすごくテンパるし(上の子が少し遅れる→下の子がちゃんと歩いてくれなきゃ上の子を待たせる→夕食が遅くなる→きっと子どもたちがイライラし始めるだろうな・・と頭の中でぐるぐる)、
もうとりあえず何事もなく終わらせたい!というときに、
プールの売店を見つけた下の子がアイスを食べたいと泣き出す・・・
そこでアイスは食べないと格闘したけど時間が押しているからもうどうしようもない・・で買っちゃう。とか。
罪悪感と自分の弱さ、何よりこれでまた子どもに泣けばどうにかなるって思わせてしまった後悔で、
ズーンとした空気で帰っても、ホストファミリーのパパにこういうことがあったという事実は伝えられても、
「つらかった」「どうしたらいいかわからない」っていう私のもやもやは気持ちは伝えられないし、言えない。
今日は絶対早く帰りたいのに子どもが泣いて歩いてくれないから、おんぶで20分歩くとか、こういう誰にも見られていない、誰とも共有できない小さなもやもやが積み重なって行った時に、
すごく悲しかったのですが、
いつも子どもたちが元気に朝廊下をかける音で目を覚ましていた体が一時期起きれなくなってしまったことがあって。起きてるけど、起き上がれないみたいな。
ぐるぐる考えてねれなかったり、一日が始まることがすごく辛かった時期があったり。
とかいって階段を登って子どもに一目会えば、楽しくて忘れちゃうんですけどね。
孤独なはずじゃないのに、孤育てのように感じました。
相談すればいいじゃん!って思うかもしれないけどできなくて。
だって子どものこと悪く言うようになるのはいやだし、そう思いたくないし、
なにより自分がだめなんじゃないかって思っちゃうから。
もしかしたらこんなの序の口で、育休中でお家でつきっきりで育児をしているお父さんお母さん、
シングルで子育てをしている方はもっともっとこの何十倍も辛いのかもしれないって思うと、
わかってくれる誰かがなぜ必要かっていうのを肌で感じたように思います。
孤独じゃないのに孤育てのように感じる子育てって、
もしパートナーが育児に積極的じゃなかったり、お家をよく外す人だったら
これから先だって全然送り得ることじゃないかと思うと、
「子育てつらいかもしれない」「無理かもしれない」っていう気持ちが
ふつふつと湧いてきたりもします。
たとえ育児中の友達がいたとしても、自分の子どもと自分と同じだけ時間を過ごして、
自分自身のことも誰よりも理解してくれている人がいれば、私はやっぱりその人に一番話を聞いてほしい。(もちろん友達に話すことも大事。本当に。)
誰かに話す、共有するということが気軽にできる環境があるってことが、
子育てには本当に欠かせないのだなと感じた出来事でした。