【汚くてごめんなさい】北欧最大の音楽フェス、ロスキレフェスティバルに行ってきた②〜臭い編〜

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ロスキレフェスティバルに先週1週間行っていた私。
たくさん書きたいことがある中で、これだけはたっぷりしっかり書きたいというのがロスキレの臭い事情。笑

簡単に想像ができると思うんですけど、13万人も来場するフェスかつ8日間キャンプってめちゃめちゃ衛生的にやばい。

 

道を歩いていると、食べ残し、空きカン、使用済みの生理用ナプキン・コンドーム、排泄物(たまに嘔吐物)などが落ちていて、なんとなくどこにいってもいつも臭い。

中世ヨーロッパとかこんな感じだったのかなあとタイムスリップしたような気持ちにもなった。

今思い出すとよくあの状況で食欲があったなあと思うし、それでももし来年も機会があれば行きたいなあと思っている私に、人間としてのなにかの器が大きくなったのかなあと感動したりもする。

 

まず、驚いたのがロスキレのトイレ事情。

初日土曜日夜にキャンプに着いた段階で私の目に留まったのが、普通に道端で用を足している女の子の姿。

物陰や草むらに隠れることなく、どちらかというと交差点になっている大きな通りで堂々としてる笑

まあどうしても我慢できない時ってあるよね、わかるわかると思ったら、

割とそこら中にそういう女の子たちがいる。笑

あまり理解はできないのだが、男性が立ちションしていいなら私たちもいいだろう的な感じなのかな、

もはやそこで用を足している自分は自分ではない、他人にとっては自分はただの他人でしかないと割り切ってるのかな、といろいろ考えたけどやっぱり私にはできなかった。笑

男性はもちろん立ちションがスタンダードだったし、フェンスや壁、木などいたるところに用を足された跡あって、

特に、雨が降った後は最悪で雨でぬかるんだところに尿で水たまりができており、そこをそれに気づかない人たちが通っていく状態。。。言葉が鮮明すぎてごめんなさい。

ただ、デンマーク人の友人曰く雨が降っているのはまだいい方で、晴れていると尿がかかった砂が乾いて風に乗って自分の目に入ったりする、それが最悪だって言ってた。。つらい。

私たちがキャンプをしていたゾーンは、道路脇に長いフェンスがあったのだが、そこは人気の立ちションエリアだったようでキャンプ2日目からもう臭いが立ち込めていた。

そこをまったく気にせずビールを飲みながら通る人たちをすごいなあとか思いながら、後半には私も気にせず飲み食いしながら通れるようになっていて、人間の順応性にびっくりした。

 

ただ、会場内にはそんなどこでも立ちション状態を回避するべく、いろいろな取り組みがされていた。
たとえば、会場の木にはP-TREEという名の(まんまかい笑っていう)簡易的な便器が取り付けられて、気軽に立ちションができるようになっていたり、

はたまたPEE FENCEというフェンス型の便器もあったり、何かに当てたくなるという習性?を利用して、立ちションによる悪臭をどうにか回避しようと取り組みがされていた。

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こんなかんじで、管が通っていて尿が集められていきます。

(もっと近くに寄って、思ってるよりあなたの短いからっていうジョークも良い◎)

 

会期内では、尿を利用してビールを作るという画期的なリサイクルも導入されていたよう。

その名も「pisner」、ピルスナーとpiss(小便をする)をかけたビールで、麦芽を育てる段階で尿を使用しており、ビールには排泄物は入っていないそう。

けど、そのくらいとにかくいたるところからアンモニア臭という最悪な状況なのです・・

 

また、ライブ会場内のトイレは水を流すことができるのですが、キャンプゾーン内のトイレは水洗ではなく普通にみなさんがしたものがそのまま下に落ちていき、

しかもトイレの口がすぼまることなく、そのまま中身が見下ろせるので本当にグロテスクの極みという感じで、それでも人間我慢して使うことができるのだなあと感動した。

 

そんなトイレの臭いもさることながら、人間の体臭も8日間も野外で暮らせば強くなっていく。

8日間のキャンプでシャワーを浴びてる人は実は本当に少ないんじゃないかと思う。

お恥ずかしながら私も一時帰宅して後半4日間に参加したが、シャワーは浴びず汗拭きシートで済ませていた。(とは言ってもデンマークの6月は極暖ヒートテックとパーカで歩いても夜寒いくらいなので汗はあまりかかない)

現に私の友人たちも、(おそらく)シャワーを浴びに行っていた様子はなかったし、5日目くらいから、他の人とライブで密着すると「うっ」と思うにおいを感じることが多々あった。汗臭いを超えた臭いがし始めるのだ。

こうして友人や普段文化的な最低限の生活が送れているだろう人たちから、地下鉄にいるベッガーのような臭いがしてくるというのはある意味、ああ人間みな平等なんだなあと感じて、それでも肩を組んで音楽を楽しむというのはラブ&ピース的な、ヒッピーとロックを体で感じるフェスだったなあと思う笑

 

排泄物と体臭、食べ物、たばこ、大麻、アルコール、なんかもういろいろ混ざり合って半ば動物園みたいなよくわかんない臭いがそこらへんからしている中、

ああ人間が自然に暮らすとこんな臭いがするんだなあと人間が動物であることを再認識させられたというか、屋根があって布団がある生活に感謝するとともに、自然に生かされていることにもすごく感謝を感じることができた。

 

 

全然、音楽のこととかもっと楽しいこと書いてないですね!笑

最後第3弾は音楽とキャンプについて書きたいと思いますーー!

 

おやすみなさい〜