パンとカフェラテうめえ

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帰国が10日に迫っていよいよだなあという感じがしてきているなうです。

日本に帰ったら食べれなくなるものがある!と思い、最近はもっぱらデンマークで出会ったものを食べることに専念しているのですが(結局食べ物かよっていう)、

デンマークのパンとカフェラテは本当に本当に恋しくなるだろうなと。って言って、チェーン店のパン食べてる奴笑

 

もともとコーヒーは好きだけどカフェラテは日本にいた頃そんなに飲まなかったし、

飲むならタリーズのハニーミルクラテしか飲んでなかった。

てかたぶんカフェに行っても、時間を潰すこととか、作業をすることとかに集中が向いていて、

何を飲んだとか、ここが雰囲気よかったとか、あんまり覚えていないんだと思う。

 

デンマークはチェーンのお店でも本当に雰囲気が良い。

この写真もデンマークではおなじみのチェーン店、emmerysに行ったときのもの。

たしかに、内装は個人店の「こだわってます」って感じよりは「居心地のいい空間ってこんな感じっしょ?ね?」って感じなんだけど、

それでもなんとなく日本のチェーンのカフェとはちょっと違う。

 

たぶん、人の動きなんじゃないかなと。

日本ってカフェにも慌ただしさがどこかあって、チェーン店は特に回転率とかが上がるように、わざと落ち着きすぎない作りになってたりもする。

人も慌ただしくて、みんな時間を気にしているかんじがあるけど、デンマークはなんとなく、もっと余裕があるかんじだ。

一人一人心に余裕があるかんじが空気に出ている気がする。

そんな空気にほっとしたり、癒されたりして、私からも癒しのオーラがでてきて、

ほっとした心が連鎖していってたりするのかな。

 

余裕があるといえば、このemmerysは商品がオーガニックなことでも有名なんだけど、

日本でオーガニックっていうと世田谷区杉並区のこう、気品の良い皆様が召し上がっているイメージというか、

ごく一部のこだわっている人が食べる物っていうイメージがあるじゃないですか。

少なくとも大学生が成城石井で夕飯の買い物してたら、お前どうした(笑)ってなるのは間違いない。

オーガニック商品を取り扱うベーカリーやスーパーがチェーン店としてあちらこちらにあって、

庶民派スーパーと言われる場所にもオーガニックのものが必ずあって、

ある地域では給食がすべてオーガニックになっていたりもして、

とにかくオーガニックが当たり前のようにそこらじゅうにある。

貧乏国公立大学生が、さらっとオーガニックのパンとカフェラテ片手に和んじゃったりできる。

たしかに、オーガニックの商品は他に比べると少し高いんだけど、

でもそのちょっとができる余裕がこの国の人にはあるんだ。

 

私は、ワークライフバランスをテーマにデンマークに来ていたけど、きっとこのデンマーク人の余裕のひみつが知りたくて、デンマークに来たかったんだっていうのに気づいた。

そして、暮らしている中でこの余裕のひみつにはたくさんの背景があるんだっていうのを感じて、

それと同時に日本社会全体がこうなることってたぶんそんな日は多分来ないし、みんなもそれをたぶんそんなに望んでないんじゃないかなって思った。

日本は日本だし、日本は日本のままで成り立って、いい国だから。

それだけこの余裕は、いろいろなものに支えられた余裕なんだと思う。

 

けど、もしかしたら市町村とか都道府県、小さな場所ならこんな社会がいいねっていう合意が取れるのかもしれないし、

もしかしたら、社会とか生活とか大きな枠で切り取るんじゃなくて、

住宅とか食とか教育とか、小さなピースに切り分けたものの中から選びたい人が選べるようにしていくことは、

これから私の小さな力とわずかな経験でできていったらいいなって思ったりする。

 

デンマークのカフェラテを飲むと、日本の居酒屋でビールを飲んだときみたいな気持ちになる。不思議。

 

うちの米、もっと美味しくしてかなきゃないと思う

 

 こんにちは、ずっと更新していなくて誰に対してかわかんないけどごめんなさい。

 

この一ヶ月弱、アイスランドに旅行に行ったり、持続可能な社会のサマースクールに参加したり、いろいろなことをしていて、

いろいろ外に足を運んでいたら、やることが終わらなくてわーっとなって、今。

やること終わってないけど、ブログ書き始めてる・・

 

その、サマースクールなのですが、

デンマークの南西に位置するロラン島というところで開かれていて。

ロラン島は、持続可能エネルギーやオーガニック農場で有名な場所であり、

国内からも行政関係者をはじめ、多くの人が視察に訪れている場所なんですね。

 

そんなロラン島にデンマーク発祥の成人教育機関フォルケホイスコーレを新たに建てようというプロジェクトが、ロラン島の市民の間で進められていて。

 

前にホイスコーレのことを書いた記事↓

kaeden-den.hatenablog.com

 

このサマースクールはその先駆けとなるプログラムであり、同プロジェクトに日本人であるニールセン北村朋子さんがいることから、

日本とデンマークに焦点を絞り、日本人とデンマーク人の交流の場として開かれていたんです。

(実際のプロジェクト内では、インターナショナルのフォルケホイスコーレを建立することが計画されているそう)

 

北村さんはこんな方↓

epmk.net

 

今回のサマースクールのテーマは、「持続可能な明日を考える」。

「食と農業」、「持続可能エネルギーとテクノロジー」、「教育と社会」の3つの視点からワークショップやディスカッション、講義が進められていて。

 

もープログラムで得た気づきとかも本当にもう、シェアしたい、書きたいものばかりで本当に充実の1週間だったのですが、

実はそのプログラムの内容と同じくらい大きな確信が自分の中に生まれて。

 

それっていうのが、

「うちの米、新潟県コシヒカリだけど、ぶっちゃけ他のところの米の方がうまくね?」

ということ。

 

実は、このプログラムの参加者の中に、宮城県東松島市出身の大学生の女の子2人が来ていて。

東松島市東日本大震災の復興支援をデンマークが行ったことから、

今もデンマークとの交流を深く持っている地域なんだそうです。

その東松島市の特産品である海苔とお米が、夕ご飯で出た時があったんですけど、

もう、本当においしくって!!!

のりはお醤油とかつけないでばりばりたべたいくらい、海苔の香りがすばらしいし、

お米も粒がしっかりしながらももちもちで甘くて

本当にめちゃめちゃおいしかったんです!

 

今までも友人のお家で米を食べたりしたときに、

「あれ、この米うまいな・・」とヒヤヒヤすることがあったり、

デンマークに来てから「きっと水が違うから家で食べるときみたいに炊けないのかな」と自分に言い訳をしたりしていたのですが、

今回の東松島のお米は確実に負けました。本当に、まじで私のタイプのお米だった。

うちはプロの農家ではないので、品質もその程度ということなのだと思うし、

新潟の農家さんが手塩にかけてお米は絶対に美味しいと思う。

ただ、うちの家族がうちの米を、うまいうまいと言って食べているのには、

井の中の蛙感を感じずにはいられない。

もっと向上心を持ってうちの米も育てていかなきゃあかんなと。

 

こんな田舎育ちでありながら、実は田んぼ仕事を一回もしていないグータラ娘で、

田んぼのこと何も知らない私だけど、私自身もっとうまい米が食べたいし、

将来自分に子どもが生まれた時にも、おいしいものを食べさせたい。

デンマークに来て、まさか自分ちの米に対して、こんなに意識が高くなるとは。

 

うちも最近は田植えも稲刈りもご近所の人にお願いしていて、

田んぼ仕事誰も引き継がない、引き継げない説が濃厚になっているんだけど、

やっぱり自分で食べたいものを作りたいなあと。

 

日本に帰ってうちのじやばばに相談してみてからだけど、

これからも田んぼも畑も続けていきたいな〜って思っています。

 

 

 

塩顔ってヨーロッパ人にいるのだろうか

本当に、みなさんの何の益にもならない更新でごめんなさいなんですけど、

帰国が近づく中この間日本にいる友人から

「お土産話楽しみにしてるね」とメッセージをもらって。

 

そのとき、何を土産話にしようかとうーんと考えたのですが、

こう、キャッチーな思い出話があんまりないなあと。笑

そしてもっと言うと、浮いた話、皆無じゃね?という笑

  

私なりにいろいろ試してもみたんですよ、

・友達に勧められてTinder始めてみた

→自分からlikeするのがおこがましくてできない

→仲がいい訳でもない人とメッセージをするのが億劫→既読無視

→どの顔がかっこよくて、かっこよくないのかがわからないから、全員likeか全員nope

その結果Tinderは私には合ってないのだろうと察しました。

 

・パーティに行ってみる

→人が多いところ嫌い→初対面の人苦手→仲いい子としか話さない→無理

 

・ロスキレ行ってみる

→酔ってる(もしくは大麻きめてる)男性から声をかけられる→ぐいぐい来る人ちょっとやだ・・→無理

 

さすがに、カフェや美術館で会う人に話しかけるみたいな大技はトライしてないのですが、なんか根本的に私に足りないのは恋愛するぞという気持ちなのではないかとも最近思う笑

 

思えばデンマークに来てから「やばいこの人めちゃめちゃかっこいい!」と思ったのは、Netflixで見たテラハのはんさんだけ笑

www.instagram.com

おそらく塩系男子が好きな私にとってデンマーク人は濃すぎるのではないかという仮説があったんです。笑

 

 

しかし先月フィンランドに留学している友達がデンマークに来た時に、

「やばい、デンマーク人かっこいい人しかいない!本当にかっこいい!みんなおしゃれだし、本当にかっこいい!」と連呼し、

「ヨーロッパも南の方は顔が濃すぎるし、フィンランドとか上の方はなんか冴えない。デンマークは本当にかっこいい!」と言っているのを聞いて、

まじかと。笑 たしかにその友達から見せてもらったフィンランド男子は

たしかにちょっと、素朴すぎる。素材の味を生かし過ぎてる。

うーん、言われてみるとそうなのかもしれない。

北欧内のヒエラルキーで行くと頂点はスウェーデンらしく、

スウェーデン男子が一番イケているそうなのですが、

スウェーデンよりはちょっと素朴だけどおしゃれな感じがある気がする。

ということは、もしかしたらデンマーク男子は北欧(ひょっとするとヨーロッパ)における塩系男子だったんじゃなんじゃないかと。

 

それがわかったところで多分私はデンマークで恋愛はできないのですが、

むしろこのデンマーク男子は北欧内の塩系男子説を土産話にしたいと思っています。

ぜひ他のデンマーク在住の方のご意見が聞きたいです笑

長時間労働魂ってどこからくる?

私は今デンマークの育児中のパパにインタビューをして回るという調査をデンマークでしているのですが、

今日ちょうどその分析をインターン先で一緒にしていただき(泣)、

(自業自得なのですが)もううまくいかないんじゃないかと本当に気が気でなかったプロジェクトが一歩前進しました・・ノアポート駅でスキップするくらい嬉しかった。。

 

インタビューの書き起こしをこの1週間ずっと続けていたのですが、

昼間はお姉ちゃんが夏休み中ということもあり、時間をまとまって作るのが難しく、

夜にこつこつとやっていたのですが、私の計画性のなさが原因で昨晩ついに深夜にまで作業をしてしまったんです。ワーク・ライフ・バランス大国デンマークにいるのに(笑)

むしろ久しぶりで、「大学生って感じでウキウキしちゃうなあ〜♡明日レッドブルとか買うのかな〜♡」とか思ってたくらいでした。

明け方に作業は終わり、仮眠をとって翌朝インターン先のミーティング場所であるコペンハーゲン内の大学に行ったのですが、ふと日本の大学とのある違いに気づいたんです。

 

「あれ、夏休みとはいえ人居なすぎね?」と。

食堂も閉まり、キャンパスの開館時間もめちゃめちゃ少ない、本当にほとんど誰もいない。笑

もともとデンマークは7月がバケーションの時期で、みんな一気に3週間くらい取るのですが、まさか大学生もとはと本当にびっくり。

大学で教員をなさっているインターン先の上司に

「(こんなに大学が閑古鳥で)デンマークの学生って夏休み中勉強したいなって思ったらどこに行くんですか?」と訪ねてしまったほど。

答えは「勉強しないんじゃないかな?」とのことでした。

 

勉強・・しないんだあ・・。

私が所属しているゼミだけではないと思うのですが、

夏休みにレポート課題を出され、さらにゼミ合宿があり、ゼミ合宿のためのミーティングやら資料作成やらをして・・

日本の大学生は勉強しないと言われてるけど、実はめっちゃ勉強してるのか?なんて思ったくらいです。

 

ただ、日本の大学生の勉強ってだらだら勉なのかもしれないって思うんです。

デンマークの学生が期末に出すレポートを以前拝読する機会があったのですが、めちゃめちゃ内容が濃い(しかも英語)。枚数もがっつりだし、学部生でも、学年が若くても、私が今まで大学で書いてきたものより、ずっと濃いなと感じて。

日本は反対、に言われた枚数を埋めて、この授業真面目に聞いてたんですよというアピールをするだけのレポートを書いて、休み中も何かしらやることがある状態が続いている。

デンマークの学生は、学期内にがっと勉強をして、休みはきっちり休むっていうのがもしかしたら身についているのかもしれないなと感じました。

大学の先生も休みの期間はきっちり休むから、それに合わせていると自然とそうなるのかもしれないし、

大学より以前、小学校とかからそれは習慣になっているのかもしれません(デンマークの一般的な小学校は夏休みの宿題がないそう。)

 

インスタのストーリーでゼミ室で朝を迎えちゃったっていう投稿をみたり、

死にそうになりながら修論をやっていた先輩を見たりしていると

頑張りたい人が頑張れる環境があるのはいいけど、

「後から振り返るといい思い出だったな」「あれがあったから成長したな」っていうのが、頑張った内容ではなく、その深夜まで寝ずに作業してっていう方にいっちゃうとちょっと怖いなあって思う。

 

さらにそれが、チームみんなで頑張った思い出になるんだ☆みたいになっていくと、将来職場でも応用されるとしたらどうしよう・・とかとも思ってしまう。

私も中高は運動部だったので、大会が迫って早朝から練習や休日返上で練習することも多く、「みんなで時間をかけて頑張ることに意味がある」というの叩き込まれてきた。

それが「青春」の一つとしてみんなが共有すべき価値観として教わってきた私たちと、

部活動もなく、習い事などでスポーツや課外活動をしてきたデンマークの学生では

「チームで働く」ことにどんな考え方の違いがあるのだろうと思ってしまう。

 

頑張りたい人がやりたいところまでどこまでも頑張れる環境は必要だと思うが、

私たちが受けている頑張り方の教育のままで、

社会に出た時も通用するのだろうか、どこかで壁にぶつかることがあるんじゃないかと考える出来事だった。

パートナーと協力して子育てするってなんで大切なのか独身非リア女子大生ながらわかってきた(と思うたぶん)

何回いうねんってかんじですけど、私は今デンマークの共働き子育て家庭で、一緒に暮らさせていただきながら、デンマークの暮らしのリアルを体験しています。

 

実は、こうして共働き家庭で子育てサポートをするのは初めてではなく、

スリール株式会社のワーク・ライフ・インターンを大学1年生から約一年間とインターンシップの運営のスタッフを半年間やっていました。

sourire-heart.com

「どんなインターンなの?」というのを説明するととても長くなってしまうので簡単にいうと、

「大学生が共働き家庭の子育てを体験することで、将来のライフイベントも含めたキャリア設計を促す」ものというかんじです◎

大学生が2人1組のペアで1つの家庭に入り、4ヶ月間じっくり家庭のリアルを体験するというもの。

 

インターン時代にもいろいろと子どもとの関わり方に悩むことは多々あり、

気持ちが安定せず人にちょっと攻撃的になってしまったり、ゲームに熱中しすぎてしまう子もいたり、様々だったのですが、

それ以上に楽しい思い出がたくさんあり、本当に本当にやってよかったなと思っているインターンです。

 

同じように、今デンマークで子育てサポートをしていて、サポート内容もお子さんのお迎え、宿題お手伝い、一緒に遊ぶ、たまにねかしつけまでとだいたい変わらないもの。

ただ、私の気持ちとして、本当に本当に全く違うことに、すごく驚いたんです。

というのも、子どもと私で過ごす時間は私一人で考えて、行動していかなきゃいけないこと。

 

スリール時代は、子どもといるときは必ず2人で入っていて、それはお子さんの安全を担保するためでもあり、インターン生が異なる価値観を知ることで成長できるように、という意味が込められていました。

 

今、一人で子どもと過ごす中で、2人で入ることにはもう一つ意味があったとすごく感じていて、

同じ状況で、同じ立場で、同じ子どもの行動や言動に対処する人が自分の他にいるということがすごく助けになっていたのだなと。

悩んだ時とか、つらいときに同じことを共有できる人がいるというのは本当に心が強くなるし、不安がどっかに吹き飛ぶ気がするんですよね。

 

例えば、ホストファミリーのママが出張に行っていらっしゃった時、

2人のお子さんのお迎えと上の子の習い事への送迎、夕食当番が重なることが何度かあって、

その時は自分としてもすごくテンパるし(上の子が少し遅れる→下の子がちゃんと歩いてくれなきゃ上の子を待たせる→夕食が遅くなる→きっと子どもたちがイライラし始めるだろうな・・と頭の中でぐるぐる)、

もうとりあえず何事もなく終わらせたい!というときに、

プールの売店を見つけた下の子がアイスを食べたいと泣き出す・・・

そこでアイスは食べないと格闘したけど時間が押しているからもうどうしようもない・・で買っちゃう。とか。

罪悪感と自分の弱さ、何よりこれでまた子どもに泣けばどうにかなるって思わせてしまった後悔で、

ズーンとした空気で帰っても、ホストファミリーのパパにこういうことがあったという事実は伝えられても、

「つらかった」「どうしたらいいかわからない」っていう私のもやもやは気持ちは伝えられないし、言えない。

 

今日は絶対早く帰りたいのに子どもが泣いて歩いてくれないから、おんぶで20分歩くとか、こういう誰にも見られていない、誰とも共有できない小さなもやもやが積み重なって行った時に、

すごく悲しかったのですが、

いつも子どもたちが元気に朝廊下をかける音で目を覚ましていた体が一時期起きれなくなってしまったことがあって。起きてるけど、起き上がれないみたいな。

ぐるぐる考えてねれなかったり、一日が始まることがすごく辛かった時期があったり。

とかいって階段を登って子どもに一目会えば、楽しくて忘れちゃうんですけどね。

 

孤独なはずじゃないのに、孤育てのように感じました。

相談すればいいじゃん!って思うかもしれないけどできなくて。

だって子どものこと悪く言うようになるのはいやだし、そう思いたくないし、

なにより自分がだめなんじゃないかって思っちゃうから。

 

もしかしたらこんなの序の口で、育休中でお家でつきっきりで育児をしているお父さんお母さん、

シングルで子育てをしている方はもっともっとこの何十倍も辛いのかもしれないって思うと、

わかってくれる誰かがなぜ必要かっていうのを肌で感じたように思います。

 

孤独じゃないのに孤育てのように感じる子育てって、

もしパートナーが育児に積極的じゃなかったり、お家をよく外す人だったら

これから先だって全然送り得ることじゃないかと思うと、

「子育てつらいかもしれない」「無理かもしれない」っていう気持ちが

ふつふつと湧いてきたりもします。

 

たとえ育児中の友達がいたとしても、自分の子どもと自分と同じだけ時間を過ごして、

自分自身のことも誰よりも理解してくれている人がいれば、私はやっぱりその人に一番話を聞いてほしい。(もちろん友達に話すことも大事。本当に。)

 

誰かに話す、共有するということが気軽にできる環境があるってことが、

子育てには本当に欠かせないのだなと感じた出来事でした。

デンマークの空気ってなんて呼んだらいいんだろう

ひと月ほど前ホストファミリーのパパが、

Netflixに日本のドラマがあるよ!」と教えてくれた。

 

パパが気になっていたのは、「深夜食堂

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www.meshiya.tv

私も漫画で読んで気になっていたので一緒に観てみたところ、

どうやらパパにはこのオチのない平坦な話がよくわからなかったらしく、

「・・・もう1話観てみようか」ともう1話観ることに。笑

漫画やドラマを観たことがある人はご存知だと思うが、それぞれの話に連続性はあまりなく、1話完結である人のストーリーに焦点を当てていく展開だ。

私はもともと洋画より邦画派だし、あのなんともいえない雰囲気が好きなので私にとってはなかなかのヒットだった。

しかし、パパにはやはり2話見てもピンとこなかったようで、

私もそれっきりあまり機会がなく観ていなかった。

 

ただ、この週末突然日本のドラマが恋しくなって、ふと深夜食堂を見始めた。

深夜食堂のオープニングが本当に大好きで、

夜の新宿駅を、車で東口の方にガード下を通って走っていく映像がオープニング流れるのだが、

「ああああーーーーーーー東京だああああ!!!泣泣泣」

みたいな、本当に心が苦しくなる。笑

 

新潟出身の田舎者が何をいうかという感じだが、私は新宿がもともと好きだった。

一人で歩いていると、本当に自分一人みたいに感じるというか、

いい意味で「ひとり」を感じられるところが好きだった。

空気がまろやかだけど肌にささる感じ。(伝わらない笑)

自分がふうと消えていってしまいそうになるというか、

こんなに何もつながりのない様々な人がたくさんいて、音であふれていて、

何万人の人がそれぞれ自分営んでいるかんじが「ひとり」を感じさせてくれて好きだった。

 

 

私が今住んでいるエリアもコペンハーゲンの中心地に近く、

週に2,3回は中心街に出ているのだが、昨日ふと街を歩いていたら、

フォルケホイスコーレで知り合った友人に偶然会った。

私がいたのはノアポート駅で、私はノアポートをデンマークの渋谷と自分の心の中で位置付けている。笑

そんな人通りの(比較的)多い場所で、偶然友達2人が待ち合わせをしていたところに遭遇したのだ。

本当にびっくりだったのだが、こういうことが3ヶ月の間に何度かあり、

前には一番混雑しているであろうコペンハーゲン中央駅でも違う友人に会ったこともある。

みんな別にコペンハーゲンに住んでいるわけではなく、偶然用事できた、とかの理由でばったり会っている。

デンマークの最大都市でありながら、このコンパクト感すごい。笑

 

そして、そんなコペンハーゲンだから街を歩いていて「あー自分消えていってる」なんて感じたことがない。

どこかで何か人と繋がってる感覚がある気がするのだ。

オーフス(デンマークの第2都市)出身の子に言わせると、

コペンハーゲンは人がせわしなく動いていてちょっとストレスらしいのだが、

東京に比べたら、ぜんぜんゆったりした空気が流れているし、

東京の、個々がそれぞれの生活を営んで、人同士のつながりが感じられない冷たさみたいなのは皆無だ。

留学生、しかもアジア人でマイノリティーである私ですら、街を歩いていて物理的に一人でも孤独を感じることはないし、なんとなくあったかい感じがある。

 

デンマークが世界一幸せな国(今は越されちゃったけど)っていうのは、所得や健康、社会的なサポート、人の寛容さなどきちんと数字として表されて、ランク付けされているけど、

住んでいてもやっぱり幸せな国かもなって感じる。

私もそれなりに現代っ子なので日本にいた頃は

「もう無理病む。。。」みたいな日があり、

そんなときは中島みゆき「ファイト」をリピートして聴いていたが、

今のところ「ファイト」デンマークで一回も聴いていない笑

それだけ心が安定しやすい国なのかもしれないなと。

理由はわからないんですが、体で感じる雰囲気はまちがいなくハッピーだ。

 

冬が来たら、またわからないのかもしれませんが・・・。

理由が何かわかったらまた報告しまーす!

 

【汚くてごめんなさい】北欧最大の音楽フェス、ロスキレフェスティバルに行ってきた②〜臭い編〜

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ロスキレフェスティバルに先週1週間行っていた私。
たくさん書きたいことがある中で、これだけはたっぷりしっかり書きたいというのがロスキレの臭い事情。笑

簡単に想像ができると思うんですけど、13万人も来場するフェスかつ8日間キャンプってめちゃめちゃ衛生的にやばい。

 

道を歩いていると、食べ残し、空きカン、使用済みの生理用ナプキン・コンドーム、排泄物(たまに嘔吐物)などが落ちていて、なんとなくどこにいってもいつも臭い。

中世ヨーロッパとかこんな感じだったのかなあとタイムスリップしたような気持ちにもなった。

今思い出すとよくあの状況で食欲があったなあと思うし、それでももし来年も機会があれば行きたいなあと思っている私に、人間としてのなにかの器が大きくなったのかなあと感動したりもする。

 

まず、驚いたのがロスキレのトイレ事情。

初日土曜日夜にキャンプに着いた段階で私の目に留まったのが、普通に道端で用を足している女の子の姿。

物陰や草むらに隠れることなく、どちらかというと交差点になっている大きな通りで堂々としてる笑

まあどうしても我慢できない時ってあるよね、わかるわかると思ったら、

割とそこら中にそういう女の子たちがいる。笑

あまり理解はできないのだが、男性が立ちションしていいなら私たちもいいだろう的な感じなのかな、

もはやそこで用を足している自分は自分ではない、他人にとっては自分はただの他人でしかないと割り切ってるのかな、といろいろ考えたけどやっぱり私にはできなかった。笑

男性はもちろん立ちションがスタンダードだったし、フェンスや壁、木などいたるところに用を足された跡あって、

特に、雨が降った後は最悪で雨でぬかるんだところに尿で水たまりができており、そこをそれに気づかない人たちが通っていく状態。。。言葉が鮮明すぎてごめんなさい。

ただ、デンマーク人の友人曰く雨が降っているのはまだいい方で、晴れていると尿がかかった砂が乾いて風に乗って自分の目に入ったりする、それが最悪だって言ってた。。つらい。

私たちがキャンプをしていたゾーンは、道路脇に長いフェンスがあったのだが、そこは人気の立ちションエリアだったようでキャンプ2日目からもう臭いが立ち込めていた。

そこをまったく気にせずビールを飲みながら通る人たちをすごいなあとか思いながら、後半には私も気にせず飲み食いしながら通れるようになっていて、人間の順応性にびっくりした。

 

ただ、会場内にはそんなどこでも立ちション状態を回避するべく、いろいろな取り組みがされていた。
たとえば、会場の木にはP-TREEという名の(まんまかい笑っていう)簡易的な便器が取り付けられて、気軽に立ちションができるようになっていたり、

はたまたPEE FENCEというフェンス型の便器もあったり、何かに当てたくなるという習性?を利用して、立ちションによる悪臭をどうにか回避しようと取り組みがされていた。

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こんなかんじで、管が通っていて尿が集められていきます。

(もっと近くに寄って、思ってるよりあなたの短いからっていうジョークも良い◎)

 

会期内では、尿を利用してビールを作るという画期的なリサイクルも導入されていたよう。

その名も「pisner」、ピルスナーとpiss(小便をする)をかけたビールで、麦芽を育てる段階で尿を使用しており、ビールには排泄物は入っていないそう。

けど、そのくらいとにかくいたるところからアンモニア臭という最悪な状況なのです・・

 

また、ライブ会場内のトイレは水を流すことができるのですが、キャンプゾーン内のトイレは水洗ではなく普通にみなさんがしたものがそのまま下に落ちていき、

しかもトイレの口がすぼまることなく、そのまま中身が見下ろせるので本当にグロテスクの極みという感じで、それでも人間我慢して使うことができるのだなあと感動した。

 

そんなトイレの臭いもさることながら、人間の体臭も8日間も野外で暮らせば強くなっていく。

8日間のキャンプでシャワーを浴びてる人は実は本当に少ないんじゃないかと思う。

お恥ずかしながら私も一時帰宅して後半4日間に参加したが、シャワーは浴びず汗拭きシートで済ませていた。(とは言ってもデンマークの6月は極暖ヒートテックとパーカで歩いても夜寒いくらいなので汗はあまりかかない)

現に私の友人たちも、(おそらく)シャワーを浴びに行っていた様子はなかったし、5日目くらいから、他の人とライブで密着すると「うっ」と思うにおいを感じることが多々あった。汗臭いを超えた臭いがし始めるのだ。

こうして友人や普段文化的な最低限の生活が送れているだろう人たちから、地下鉄にいるベッガーのような臭いがしてくるというのはある意味、ああ人間みな平等なんだなあと感じて、それでも肩を組んで音楽を楽しむというのはラブ&ピース的な、ヒッピーとロックを体で感じるフェスだったなあと思う笑

 

排泄物と体臭、食べ物、たばこ、大麻、アルコール、なんかもういろいろ混ざり合って半ば動物園みたいなよくわかんない臭いがそこらへんからしている中、

ああ人間が自然に暮らすとこんな臭いがするんだなあと人間が動物であることを再認識させられたというか、屋根があって布団がある生活に感謝するとともに、自然に生かされていることにもすごく感謝を感じることができた。

 

 

全然、音楽のこととかもっと楽しいこと書いてないですね!笑

最後第3弾は音楽とキャンプについて書きたいと思いますーー!

 

おやすみなさい〜