パンとカフェラテうめえ

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帰国が10日に迫っていよいよだなあという感じがしてきているなうです。

日本に帰ったら食べれなくなるものがある!と思い、最近はもっぱらデンマークで出会ったものを食べることに専念しているのですが(結局食べ物かよっていう)、

デンマークのパンとカフェラテは本当に本当に恋しくなるだろうなと。って言って、チェーン店のパン食べてる奴笑

 

もともとコーヒーは好きだけどカフェラテは日本にいた頃そんなに飲まなかったし、

飲むならタリーズのハニーミルクラテしか飲んでなかった。

てかたぶんカフェに行っても、時間を潰すこととか、作業をすることとかに集中が向いていて、

何を飲んだとか、ここが雰囲気よかったとか、あんまり覚えていないんだと思う。

 

デンマークはチェーンのお店でも本当に雰囲気が良い。

この写真もデンマークではおなじみのチェーン店、emmerysに行ったときのもの。

たしかに、内装は個人店の「こだわってます」って感じよりは「居心地のいい空間ってこんな感じっしょ?ね?」って感じなんだけど、

それでもなんとなく日本のチェーンのカフェとはちょっと違う。

 

たぶん、人の動きなんじゃないかなと。

日本ってカフェにも慌ただしさがどこかあって、チェーン店は特に回転率とかが上がるように、わざと落ち着きすぎない作りになってたりもする。

人も慌ただしくて、みんな時間を気にしているかんじがあるけど、デンマークはなんとなく、もっと余裕があるかんじだ。

一人一人心に余裕があるかんじが空気に出ている気がする。

そんな空気にほっとしたり、癒されたりして、私からも癒しのオーラがでてきて、

ほっとした心が連鎖していってたりするのかな。

 

余裕があるといえば、このemmerysは商品がオーガニックなことでも有名なんだけど、

日本でオーガニックっていうと世田谷区杉並区のこう、気品の良い皆様が召し上がっているイメージというか、

ごく一部のこだわっている人が食べる物っていうイメージがあるじゃないですか。

少なくとも大学生が成城石井で夕飯の買い物してたら、お前どうした(笑)ってなるのは間違いない。

オーガニック商品を取り扱うベーカリーやスーパーがチェーン店としてあちらこちらにあって、

庶民派スーパーと言われる場所にもオーガニックのものが必ずあって、

ある地域では給食がすべてオーガニックになっていたりもして、

とにかくオーガニックが当たり前のようにそこらじゅうにある。

貧乏国公立大学生が、さらっとオーガニックのパンとカフェラテ片手に和んじゃったりできる。

たしかに、オーガニックの商品は他に比べると少し高いんだけど、

でもそのちょっとができる余裕がこの国の人にはあるんだ。

 

私は、ワークライフバランスをテーマにデンマークに来ていたけど、きっとこのデンマーク人の余裕のひみつが知りたくて、デンマークに来たかったんだっていうのに気づいた。

そして、暮らしている中でこの余裕のひみつにはたくさんの背景があるんだっていうのを感じて、

それと同時に日本社会全体がこうなることってたぶんそんな日は多分来ないし、みんなもそれをたぶんそんなに望んでないんじゃないかなって思った。

日本は日本だし、日本は日本のままで成り立って、いい国だから。

それだけこの余裕は、いろいろなものに支えられた余裕なんだと思う。

 

けど、もしかしたら市町村とか都道府県、小さな場所ならこんな社会がいいねっていう合意が取れるのかもしれないし、

もしかしたら、社会とか生活とか大きな枠で切り取るんじゃなくて、

住宅とか食とか教育とか、小さなピースに切り分けたものの中から選びたい人が選べるようにしていくことは、

これから私の小さな力とわずかな経験でできていったらいいなって思ったりする。

 

デンマークのカフェラテを飲むと、日本の居酒屋でビールを飲んだときみたいな気持ちになる。不思議。