「かわいらしさ」と自立

デンマークに住み始めて半年が経ち、この頃ふと思ったことがある。

そういえば、デンマークに来て同年代の子で「かわいい女の子」あんま見てないなと笑
本当にそういう意味ではなくて!笑

 

顔立ちはみんなもちろん可愛いし、スタイルいいし、おしゃれなんだけど、

日本にいる子犬のようなきゅるきゅるした感じの可愛い子は見たことないし、

日本の大学の友達とかがSNSにあげるあどけない感じのほわっときゅるんとした写真を見て

「最近こういう見てないな〜」と思ったりする。

  

よく言われるようにデンマーク人は黒い服ばかり着ることもあるのかもしれないが、

男女ともスタイリッシュなかんじ?が多いように思う。

黒のレザージャケット着てることが男女とも多く、男性がスカートを履くことはないにしろ、あまり男女でファッションの差がわからないというか、

女性が極端に女性らしさを出してる感じがない気がする。たぶん。

少なくともピンク、パステルカラー、リボン、ヒール、きゅるきゅるキューティクルみたいな人はまず見たことがない笑

 

見た目の可愛らしさとは少し離れるが、自分が高校生の頃考えていた「かわいらしくいるとなんとかなる」説を思い出した。

自分で自立し、自分のやりたいことを切り開いていっている友達を見て、

よく「かっこいいね」って言ったりするが、

少なくとも私が大学に入るまで(入ってからも)、そういう「かっこよさ」がないと生きていけないことはなかったし、

むしろ、高校までうんうんとなんでも素直に話を聞いて、自分でできないことは「よくわかんない〜」というと学校の先生は可愛がって教えてくれるし、

かわいいものを持っていれば「かわいいね」と友達との話題が広がり、

かわいいという価値観を共有することで友達ができることもあるし、

ほわほわっと生きていてもなんとなく「かわいい」という言葉で片付けられてしまう。

「かわいい」が自分を守る盾になっているんではないかというのを感じていたことがあった。

 

反対に、デンマークの同年代の子を見ていると、

意見を強く言うというわけではないが、自分の芯となるものがあり、

自立してるというか、私なんかよりもずっと大人びて見えることがある。

8歳の私が一緒に住んでいる女の子ですら、私から見ると自分の意見を持ち、

大人とも対等にわたり合っているように見える。

もし日本の同年代にデンマークの子達のような人がいれば「かっこいいよね」って多分私は言っていたと思う。

 

あくまで私個人の感想だし、それとデンマークに「かわいい」子がいないと感じることがどう関係しているんだと言われるとうまく説明できないが、

「かわいらしさ」の盾に頼らずとも、自分で自分を成り立たせていくことができるからなんじゃないかなとちょっと思う。デンマークは、日本よりはるかに男女平等だからそもそも「かわいらしさ」の盾なんて通用しないのかもしれない。

日本の女子が「かわいくあろう」と努めていることや「かわいい」が日常の中で大切な要素であることは、
日本人が持つ「女の子らしさ」のイメージに依存することで日常が楽になるからかもしれないなあと思ったりもする。

 

今度デンマークのかわいい同年代の子を見つけたらまた書きます笑

 

一歩外に出ること

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私が3月まで所属していたInternational People's Collegeが今日で今タームの最終日を迎えた。

1〜6月までの半年で1ターム、私はその半期分在籍していた。

もともとこの学校はデンマーク発祥の成人教育機関フォルケ・ホイスコーレの一つ。
(フォルケホイスコーレについてはこちらの記事で詳しく書かれていますのでぜひ気になる方は読んでみてください)

epmk.net

私のいたホイスコーレは、30ヵ国から様々な年代の人々が集まり、寝食を共にしながら対話を元にアートから環境、国際問題など様々な科目を学んでいる。

 

3ヶ月間、起きてから寝るまでをずっと共に過ごしていて、卒業してからも仲良くしていたので本当に別れが惜しく、とても寂しい気持ちでいっぱいなのだが、

先日最後の別れをしに学校を訪れた時に、寂しさの他に何か後悔に似た気持ちになった。

親しい友人とハグをして「また絶対に会おうね」と約束している中、すっと別れの挨拶ができなかった人が中にはいたからだ。

ともすれば、当たり前なことなのかもしれないが、私にとってははっと気づく一つのきっかけだった。

私がもし勇気を出して話しかけていたら、もっとオープンになれたらその人との関係性って全く別のものになっていて、私自身の学びがものすごく広がったかもしれないと思ったからだ。

ってかデンマークまできて何もじもじしてるんだろ。

そう思うと自分が一気に恥ずかしいやつだなあとも感じた。

 

同じ内容を以前友人に相談した時、「高校のクラスだって全然話した事ないやついるじゃん、そういうことだよ」と言われたことがあったのだが、

私はその、高校のクラスメイトのように過ごしてしまったことを後悔しているのかもしれない。

だって、私は新しい出会いを求めてそこにいたんだから、私は目的を達成していないってことになってしまうと思うから。

卒業してからの毎日も、私は目標にめがけて毎日過ごせていたかと不安に思う。

 

なんとなく日々がすぎていくことに満足していたんじゃないか

毎日何かに驚き、感動し、考え、そのために何か行動していただろうか

時間に限りがあることに意識的だっただろうか

 

過去のことを振り返ってもしょうがないし、たぶんあの時の自分にとってはそれが精一杯だったんだろうなと思う。

でも、だからこそこれからの2ヶ月は貪欲でいたいし、いるべきだし、
自分の目で見て、耳で聞いて、体で感じられることをもっと求めていたいと思えた。

根がのんびりいこうぜだから、焦ってるくらいじゃなきゃ本当に何もしないで終わってしまう。

 

自己満がんばる宣言でしかないですが、

残りの毎日を明るく元気にばりばり動いていくことを誓って
私はお布団に入ります。

IPCで出会った大好きな大好きな人たちの素敵な門出を祝って。

おやすみなさい〜

デンマークの子ども番組がぶっとんでる話

日本の子ども番組といえば、Eテレ(昔のNHK教育)がまず頭に浮かぶと思います、

おかあさんといっしょやいないいないばあ、最近だとみいつけたとかも人気番組の一つなのかもしれませんね。

デンマークの国営放送、DRもまた子ども用のチャンネルを持っています。

小さい子向けのDR ramasjang、もう少し大きいローティーンくらいの年齢向けのDR Ultraの2チャンネルが展開されています。

 

今日、空いた時間に好奇心で少し見て観たのですが、日本の番組とあんまりにも違いすぎて衝撃を受けました。

私が観たのはDR ramasjangの朝番組、Godmorgen ramasjangの一つのコーナーだったのですが、

その番組のホストにあたる男性(大の大人)が部屋の中を暴れまわって、次々に部屋の中のものを倒したり、落としたりして、部屋をとにかく汚くしていき、

私の理解があっていれば、それに気づいたホストがお掃除ロボット自分がなれるようにダンボールでロボットのエプロンみたいなものを工作します。

そして、できあがったエプロンを着て、ホストはお掃除ロボットに変身するのですが、そのロボットはいうことを聞かない故障品という設定なんですね、

私としては子ども向け番組なので「部屋はきちんと片づけようね」というメッセージで終わるのかなと思いきや、

結局ロボットは故障したままで部屋も汚いまま番組が終わるんですよ。

 

「え??!」っていう笑

 

私はデンマーク語が理解できるわけではないので、もしかしたら番組の〆に「ちゃんと片づけようね」というせりふがあったのかもしれませんが、小さい子が観たら面白おかしく真似しちゃうだろう・・と。

 

また、次に観たその番組の1コーナーでは、大人が2人でミミズから肥料を作るという企画をやっていて、番組内(しかも朝)にミミズがうねうねしている映像が出てきたり、

肥料ができあがった時の瓶の中には15cmくらいありそうなミミズが瓶の中にいるのが見えたり。。

私だったら、朝こんなんやってたらチャンネル変えちゃうよ。。

 

と、とにかくこう、私が持っていた子ども番組のイメージをとにかく崩してくるんです笑

 

また違う番組では、子どもたち2人が自然を探検して、生き物を発見するという内容なのですが、

その日は森の中を走り回っているとキツネの死骸を発見して、腐肉を食べているウジを採取していたり。。。

ああああああああ!!!って私はなるのですが、デンマークの子どもたちはこれをどんな気持ちでみているのか、はたまたこれは教育用の番組で授業とかで使用されるのか、本当にきになる・・・。

 

Eテレを観ていて、最近のNHKはじけていて面白いなあと思っていたのですが、デンマークのぶっ飛び方ははるかに凌駕しているというか、こんなところにも文化の違いはでるのだなあと。笑

テレビ番組は文化や教育のほんの一部でしかありませんが、これを観て育った子と、日本のテレビ番組を観て育った子って、どう違うんだろうかと気になります。

 

そんな謎多きデンマークの子ども番組なのですが、私が今のところ唯一癒されながら見れるのがSofusの番組。

Sofusは犬のぬいぐるみなのですが、デンマークの中を旅しており、旅の中で毎回1人の子どもに出会い、その子どものぬいぐるみとして日常生活に密着するというドキュメンタリーのような番組です。

Sofusの顔は最初はちょっとばかっぽくて笑っちゃうのですが、だんだんいないいないばあのワンワンのような可愛さに思えてきます。

美容室に行ったり、眼科に行ったり、様々な子どもたちの日常が描かれているので、デンマークの生活を知るのにももしかしたらいいのかもしれません。

Sofusをはじめ、DRのこども番組はネットでも配信されているようなので、気になる方はぜひ観てみてください笑

www.dr.dk

なりゆきでデジタルデトックスもどきしてみた感想

ケータイをなくして半月がたちましたが、今週ついに新しいケータイを手に入れました!泣泣

半月もケータイがないとケータイがある生活にまだ慣れない笑

ケータイがない=死くらいに思ってたのですが、これが意外と生活できる。

パソコンはいじれていたので正確にはデジタルデトックスもどきなのですが、ほんのわずか自分に変化があったので備忘録のためにちょろっと書かせてください。

 

①肩こり軽減

ずっと悩みだった肩こり、とりわけ右肩が若干軽くなりました。また、肩こりが原因で(?)口の中を噛むのが私の癖で、口の中がいつも傷だらけだったのですが、ちょっと傷の数が減りました笑

パソコンいじってたら変わらないんじゃないかと思ったけど、私の場合小さな画面に目をこらして見るのがあんまり良くなかったようで、肩が張ってるなあという感覚が少なくなったように感じます。

 

②時間を無駄に過ごさない

なんとなくfacebookを見てる時間、なんとなくインスタのストーリー見て過ごしている時間がなくなって、睡眠時間が増えたり、日記を書く時間になったり、自分を見つめ直す時間になったり、「ちゃんと時間を使えてる感覚」がある。

電車の中で携帯を眺めてる時間も、外の風景を見たり、人間観察したり、いつもなら下を向いて歩いているところを景色を楽しみながら歩けてすごくいいなあと。

 

③一つ一つの時間に集中することができる

いつもだったら、友達と遊んでいる時とかも携帯でメッセージがきているのに気づくとどうしても返信したくなっちゃったり、大事なメールとかだと返信したくなっちゃったりすることが、そもそもメッセージも何も見れないので、その時間一つ一つに集中して楽しむことができる。と思う。

パソコンしかなかったので、外に出たらもう使えない、と思うと、

家にいる時にばっと連絡を終わらせて、出かける時はそのことだけに集中するというのができたように思います。

 

こんな感じで、意外といいこともあった今回の携帯盗難事件なのですが、

デンマークで、というか海外で紛失・盗難があると本当に面倒くさいと実感。。

日本にいる気分でカジュアルに落し物は絶対にできないなあと。

デンマーク無人駅がほとんどなので、落し物した場合はわざわざ中央駅の落し物センターまで届け出なきゃいけなかったり、

バスは行き先ごとに停留所(?)が違うので、同じ方面のバスでもどのバスに乗ったか定かでない時は、自分の乗ったバス停に止まるバス一つ一つに問い合わせなきゃだったり。

そして、警察も日本のように交番が各地域至るところにあるわけでもないので、どこに問い合わせたいいのかもわからないという。。。

中央駅の落し物センターも、日本の駅に比べたらかなり雑(名前や電話番号を紙の切れっ端に書かれて終わり)なので、こりゃ見つかるはずないよなあと。笑

それだけ置き引きやスリが多いから、そもそも一度無くしたら戻ってこないのかもしれませんが。

日本がどれだけ安全な国かというのを実感させられた出来事でした。

 

やっと携帯が届いたので、これで写真が撮れるようになるというのが一番の喜び・・

またブログも今度こそ週2(くらいの気持ち)で更新していきたいと思います。

うち毎日パパが朝食とお弁当を作ってますの巻

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ホストファミリーのおうちでは、朝ごはん作りが毎日パパの当番。

住み始めたばかりの頃は、

「パパは会社に行く支度をしたいはずだから、私が代わらなければ!」

とあたふたしていたけど、どうやらこれはご夫婦の間での家事分担のよう。

 

フルーツも切って、弟くんにはポリッジっていうんですかね、
おかゆみたいなやつも作ってあげてるんですよ。

(納豆とごはんポーン!って出すうちの父とは訳が違う笑)

お父さんが朝台所で鍋を持って調理してる姿なんて

生まれてこのかた見たことがなかったので衝撃を受けました。

しかもそれを30分もかからない(15分ちょっとくらいかも)で

さくっとやっちゃうんですよ。うちの母より早い。おったまげです。

 

話を聞くと、ご飯に限った話ではなく、お互いの得意なものや

好きな家事ごとに家事を分担してる家族は結構多いみたい。

中には洗濯物を回すのはパパ、畳むのはママという連携技も。

お互いの好きなもの・得意なものに集中するっていう考え方は

なんだかデンマークらしい気もします。

なんにせよデンマーク父さんの家事力の高さと、参加度の高さ、はんぱない。 

 

そして、お姉ちゃんのお弁当を作るのもパパのお仕事。

デンマークではお昼ごはんはサンドイッチが定番なので、

パパも毎日サンドイッチをお姉ちゃんに作ってあげています。

今日のお弁当はこちら。

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今「これなら自分にもできるかも」って思った人、絶対1人はいるでしょ!笑

 

たしかにシンプルなランチボックスだけど、お姉ちゃんは毎日

ちゃんと食べて帰ってくるし、それでいいんじゃないかなって思うんです。

 

逆に日本のお弁当は品目が多いから少しパパには手が出しづらいのかも

しれないなって気がしていて。

日を通して作るものが多いし、いろどりとか考え始めるときりがない。。

けど、もっとシンプルでもいいんじゃないかなって思うんです。

もちろんママが作る日本のお弁当も子どもたちは大好き。

でもパパが作るシンプルなお弁当も同じようにきれいに食べて帰ってくる。

中には「このサンドはおいしいから帰り道までとっておいたんだ」なんていう日もあったり。

 

パパがママみたいに家事をしようと真似したり頑張ったりする必要はなくて、

それぞれが自分らしくやるってのが一番なんだなってことを感じました。

 

 

女子大生、子育て家庭に住むの巻

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こんにちは、おだです。

デンマークにも春がきましたーー!!

 

デンマーク行ったらブログはじめる詐欺をしつづけ、留学生活も折り返し地点。

やっと、ブログはじめることになりました!!!泣ける!

 

デンマークにいますっていうと、決まって聞かれる、

デンマーク行って何してんの??」

 

実は留学と言いつつ、おだ今学校には行ってません。

デンマークで暮らす子育て家庭に住まわせていただきながら、

デンマークの子育てとライフスタイルを体験してます。

 

実はデンマークは2016年のOECDの調査で

世界一ワーク・ライフ・バランス(労働時間と家事・育児・余暇時間のバランス)が

取れている国と言われているんです。

(ちなみに2017年はオランダに抜かれたよう・・がんばれデンマーク!)

 

そんなデンマークの働き方とライフスタイルのリアルを体験して、

日本にそれを発信することで、日本の働き方やライフスタイルが変わるための何かに

なってくれたらいいなと思っています。 

 

そして、現在お世話になっているのは、デンマーク人の旦那さんと日本人の奥さん、

8歳の女の子、4歳の男の子のおうち。

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かわいすぎておだ毎日めろめろです♡  

おうちに住まわせていただきながら私がデンマークで暮らす中で感じる、

働き方やライフスタイルに対する小さな発見と子どもたちや家族を見るなかで感じた気づきを、

ちょこちょこ書いていきたいと思います。